くすぶりOL日記

いつの間にか母になった30代OLが仕事や子育て、ファッション、アラサー友達の生態などを気ままに綴ります

欲しいものはすべて「よそゆき」のもの

さて、嬉しくもないが、このコロナ禍の中で誕生日を迎えた。そろそろアラサーですらなくなってきたが、そんなことはさておき、夫が何か誕生日プレゼントを買ってくれるという。欲しいものを言え、というのでわくわくしながら考えてみたところ…なんてこった、今、何も欲しいものはないと気づいた。

普段、物欲にまみれている私には欲しいものがたくさんあったはずだ。ポール&ジョーの新作のファンデーション(油田顔の私にも合うか試してみたかった)。アディクションのアイシャドウ(色のバリエーションが多すぎて何を買ったらいいのか混乱している)。プロポーションボディドレッシングのワンピース(そろそろ丈の短いものを用意してほしい)。たまたまネットで見かけた、サマンサシルヴァのかわいい指輪(サマンサ、私は年齢オーバー感があるけれど、指輪ならまだいけるかも)。

ところが今、改めて何が欲しいのかを考えてみたところ、特に欲しいものは何もないことに気づいた。あえて言うならば休息が欲しいがそれはこの状況では手に入らない。仕事はテレワークとなり、外に出ることがないのでコスメは必要ない。たまに外出しても顔の半分はマスクで覆い隠しているし、テレビ会議ではそこまではっきり顔が映らないから、最低限眉毛をしっかり描いて目周りをはっきりさせておけば幽霊と間違えられないですむ。洋服も指輪も、買ったって身につけていくところがない。つまり、私がこれまで欲しかったものは、すべてよそゆき用のもの。外に出て、他者に見られるからこそ必要なものだったのだ。

私以外の消費者にとってもこの無欲傾向が同様にあるらしい。新聞を見ると、資生堂の売上が激減しているらしいし、私のもとに日々届く各社からのメルマガを見ていても、「今週もやります全品10%OFF]「初売りでもないのに福袋!」「1本買ったらもう1本無料」「毎週毎週タイムセール!」と今までに見たことのないセール・キャンペーン祭りで、アパレル、化粧品業界の苦しい状況がよく分かる。私がメルマガ登録しているのはどれも大好きなブランドばかりだから、何とか耐えしのいでいただきたい。そんな思いを込めて、最近は着るあてのない服や超お買い得な美容液などをネットで見ては、ポチっと購入ボタンを押して、無駄遣いをしている。

 

え、結局誕生日プレゼントはどうしたかって?いろいろ考えた結果、LUSHの商品詰め合わせをいただきました。入浴剤、フェイスマスク、マッサージバー、ソープなどをいろいろ購入して、ささやかながら楽しいおこもり美容タイムを過ごしています。