くすぶりOL日記

いつの間にか母になった30代OLが仕事や子育て、ファッション、アラサー友達の生態などを気ままに綴ります

やってみて分かった「保活」の効率の悪さ

この頃話題の「保活」なるものに、私も昨年、かなりの時間を割いていた。見学に行った保育園の数、19園。そのうち、認可保育園14園に申し込みをして、現在結果待ちの状態である。いろいろ噂には聞いていたが、実際に保活をしてみて、その効率の悪さにはびっくりである。

 

まず、区の窓口で保育園のリストが載った冊子をいただく。次に、通える範囲の保育園をピックアップし、一園一園電話をかけ、いつ見学可能かをきく。指定された日時に子どもを抱っこして保育園に行き、毎回同じような質問をし、同じような説明を受け、抱っこ紐で肩と背中を痛くして帰ってくる。こんなことを19回も繰り返したのだ。そして、実際に入れる保育園はたったの1園か、運が悪ければ全部落ちるだけだ。

成案の可能性は極めて低いのに、一件一件順番に調べて電話でアポを取って…なんて、昔の超効率の悪い営業みたいだ。それでも我々は「お客様」側なのでまだましだ。大変なのは保育園側であろう。ただでさえ人手不足なのに、1年中いつかかってくるかわからない「保育園見学アポ取り電話」の対応をし、年がら年中見学者の対応をしなくてはならないのだから。

どうせ入れないとわかっている園を見学するときの不毛感もなかなかだ。我が子は「1歳4月入園」を目指している。0歳児クラスと1歳児クラスの定員が同数である園の場合、すでに0歳児数が定員に達している園は、その子たちがそのまま1歳児クラスに上がるので、実質1歳児の募集人数はゼロとなる。だが、もしかしたら今後引っ越しなどで空きが出る場合もあるかもしれない。そのごくわずかな可能性にかけてやはり見学に行き、申し込みをする。そんな親子が何十人もいるのだから、不毛としかいいようがない。そして、その「限りなく募集していないに近い状態」の園も、いちいち上記の見学対応に追われるのである。

せめてWebでスケジュール管理ができ、見学予約ができるような仕組みにはならないものか。あるいはもういっそのこと、VR見学などでもいいような気がしてきた。実際見学してみないとわからないこともある、とはいうが、ほんの一瞬園内を見たところで保育の質などほとんどわからないのだから、抱っこ紐で肩を痛める甲斐がない。

 

それでもまだ認可保育園はいい。区が申し込みと抽選の対応をしてくれるからだ。認証保育園はさらに効率が悪い。各園で抽選を行い(あるいは先着順で)、入園者を決め、「当選」となった人ひとりひとりに電話で連絡をするという。だが、ほとんどの人が認証保育園を認可保育園の「滑り止め」にしているわけだから、電話をかけてもたいていは「すみません、認可保育園に入園がきまったので!」と断られることだろう。TEL→断られる→TEL→断られる、の繰り返し。これまた超効率の悪い営業スタイルである。これもすべてIT化すれば解決することだと思うのだが。

 

連絡帳もほとんどの園が紙で対応しているというし、保育園はIT化から取り残されているかのようだ。改善を期待しつつ、認可保育園の「当選」発表を心待ちにしている。