条件が細分化されすぎる婚活パーティー
先日、ふと手にしたフリーペーパーに、婚活パーティーの情報が載っていた。
最近は街コン、趣味コンなんぞ序の口で婚活自体が多様化し、わけのわからない「コン」がそこかしこで催されており、婚活パーティー運営会社も差別化をはかるため、色んな条件の人の出会いの場を設けているようだ。
フリーペーパーに載っていた婚活パーティーの男性の参加条件を見てみよう。
たとえば年収800万以上、医師限定、国公立&有名私大卒限定。これらは古典的で非常に分かりやすい。年収(カネ)、医師(職業ステータス)、(学歴)といった高学歴高収入を狙った、いわゆる「高スペック男子」狙いの女性が群がることだろう。
ちょっと難易度が上がると、合わせ技が出てくる。たとえば25〜35歳かつ大手企業勤務かつ非喫煙者、など。どこからが「大手企業」なのかは少々気になるが、これもまあ、古典的条件でわかりやすい。
職業でいうと、手に職系、などちょっと変わった職業しばりもある。
一番気になったのが、身長176㎝以上、体育会系マッチョ、というしばりだ。高身長のスポーツマン、というのはこれまた古典的な条件だが…なぜ176センチなのでしょうか。175センチではだめなんでしょうか。蓮舫さんのノリで聞きたくなる。175センチの人が参加したら、身体計測などで引っかかるのでしょうか。
そしてさらに謎なのが体育会系マッチョである。何をもって「マッチョ」と認定するのだろう。身体計測の際に身長に加えて筋肉量でも測るのか。マッチョ認定士なるものがいるのか。学生時代マッチョだったが今や中年デブ、という残念男子は私の周りに何人もいるが、元体育会系マッチョはきっとだめなのだろう。そして「体育会系」とあるからには、きっと学生時代に体育会系の部活にでも入っていないといけないのだろう。元吹奏楽部のマッチョがいたらどうするんだろう。いないか。
しかし、これだけ条件が細分化されていると、参加する男性もどれに参加したらよいものやら、分からなくなってしまうのではないか。ええと、大手企業勤務だが喫煙者で身長175センチのマッチョ30歳は…ああ、どれにも参加できないわ。惜しいな。というかそれ誰だ。
ちなみに女であるわれわれの条件はどうなっているのだろう…と改めて見ると、年齢しかしばりがなかった。これも古典的だな。結局女は年齢がすべてか。