くすぶりOL日記

いつの間にか母になった30代OLが仕事や子育て、ファッション、アラサー友達の生態などを気ままに綴ります

驚異的にデスクが汚い人々

どこの部署に行ってもたいてい一人はものすごくデスクが汚い人がいる。(うちの会社だけかもしれない。)今回はそんな「デスクが汚い人」のあり様に注目してみよう。(注目する意味があるのかどうかはまた別の議論だ。)

彼らのデスクは一面が書類の山、出社をしたらまずそこをかき分けてパソコンを立ち上げる作業から始まる。ひどいケースではデスクの下の引出しまでが全開になって、その上にまで書類が積もっている。デスクの書類の山には、いつ配られたのかも思い出せないような誰かの古いお土産が腐って埋もれている。たちの悪いことに、わが社のデスクは社員ごとにきちんとした仕切りがなく、島ごとに一続きになっている。よってゴミ、もとい書類の陣地もボーダレスとなり、隣のデスクにまで侵入していく。私は夜遅く、残業後に「デスクが汚い人」の隣の席の先輩が、ゴミの山を隣の陣地に押し戻している姿を幾度となく見た。(ついでに古いお土産をこっそり捨てていたのも見た。)

 

そんなはた迷惑な「デスクが汚い人」が上司だったことがある。上司だと決裁書など重要な書類をやり取りすることも多い。「デスクが汚い人」の書類は消えてなくなろうと知ったこっちゃないが、心配なのは私の書類までなくされやしないか、ということである。

決裁書を確認してもらうため、手渡ししようとすると、上司に「デスクの上に置いておいて」と言われる。え、この上に置くんですか、非常に置きたくないんですけれど。そう思いながら決裁書を仕方なくデスクに置くと、おいたその瞬間からゴミの山と一体化していることにまず不安を覚える。上司がすぐに書類を確認しない場合、例の決裁書の上にまた書類が積もっていき、更に不安は募る。さらに一度でも雪崩がおきたら、もはや発掘される可能性は絶望的である。そこで例の隣の先輩がゴミの山を押し戻している残業中に、私は例の決裁書をこっそり一番上に乗せなおしておく。

こんな調子で書類の管理がきちんと行われているのかはなはだ疑問だが、意外にも「書類をなくした」という話を聞かない。(むしろ私のほうが書類をなくしかけて慌てている。)「あの資料、どうなっています?」と尋ねるとがさがさと山を漁って、どうだ、こう見えて俺はきちんと書類の位置を把握しているんだぜとばかりに、目的の書類を出してくる。とすると、実は管理が行き届いている人なのではないかと思い、先述の「決裁書を一番上に載せなおす作業」など無用のことのような気がしてくるのだ。

しかし、だからといって汚いデスクをそのままにしていいというわけではない。例の隣の席の先輩は日々ゴミ、いや書類とのせめぎ合いに辟易しているのだ。人事異動があり、私はその部署を離れてしまったけれど、隣の席の先輩のためにも今度こっそり断捨離の本でも載せておこうか。どうせすぐ書類に埋もれるだけだろうけれど。