くすぶりOL日記

いつの間にか母になった30代OLが仕事や子育て、ファッション、アラサー友達の生態などを気ままに綴ります

ひとりでできるもん!...どこまで?

私が大学生の頃だっただろうか、便所メシという言葉がはやった。大学の食堂で一人で食事をすることができず、トイレで食事をする若者がいる、というのである。一人でいると周囲から友達がいないかわいそうな人だと思われそうで、いたたまれないというのだ。当時は、ずいぶんナイーブな人がいるもんだなぁと驚いた。トイレで食事なんて考えただけで気持ちが悪い。

私はといえば、自慢じゃないが友達の少ない大学生だった。しかし、一人でも気にせず食堂に行き、隣の女子の恋バナを盗み聞きしながら食事をし、隙間時間には図書館で昼寝をしていた。それはそれで気ままで楽しい大学生活だったなぁと思う。

 

あれから数年の間で、「おひとりさま」はかなりの市民権を得たと感じている。雑誌でも、旅行や飲食店のおひとりさま特集をよく見かけるようになった。会社内でも休みに一人で海外旅行に行く女性がたくさんいる。
彼女達を見ていると、自立した女性という感じがしてかっこいいな、と思う。私は一人で海外旅行には行けない。一人がどうこうというより、語学力に不安がありすぎるからだ。

一人でできることと一人でするにはハードルが高いことがあって、その基準が人によって異なっているのは面白い。
たとえば、一人カラオケはだめだ、という人がいる。一人でしょっちゅうカラオケに行っている(歌うのではなく楽器練習のため)ので、私からするとなぜだめなのかが理解できない。
カラオケといえば、以前にカラオケ館で、誕生月に来店するとチョコレートパフェを無料でプレゼントしてくれる、というものがあった。一人カラオケをした際に、果敢にも注文してみたが、一人でいるところに店員さんが「お誕生日おめでとうございます!!」と言ってパフェを持ってきてくれた時はさすがに虚しくなった。誰か、一緒に私の誕生日を祝っておくれ...。私もヒトカラパフェバースデーは無理だった!もう2度とやるまい。

 

私の場合、一人でいるのを他人に見られることに関しては抵抗がないが、単純に一人でやってもその面白さを感じられないものがだめな気がする。対して便所メシ系の人(なんだそのネーミング)は、おそらく一人でいるところを見られることが苦痛だと思うので、彼らとはストレスを感じるポイントが違うのかもしれない。

 

しかし最近は、何も一人で行かなくても...と思う場所まで一人で行って、私はこれも一人でできるもん!と自慢する人たちまででてきた。ディズニーも行けるもん!焼肉もできるもん!といった具合である。
このように自慢大会にまでなってくると、もはや何が何だか...という気がしてくる。