くすぶりOL日記

いつの間にか母になった30代OLが仕事や子育て、ファッション、アラサー友達の生態などを気ままに綴ります

今、よみがえる受験のトラウマと脳内BGM病

センター試験も終わり、受験生はいよいよ本格的な受験モードに入っていることだろう。

大学受験をしたのももはや遠い昔、今となっては受験と縁のない生活を送っている私だが、未だにセンター試験のニュースを見ると、当時のセンター試験の記憶がフラッシュバックする。

雪が降るとの予測だったので、この東京の脆弱な交通機関に乱れが生じないかハラハラして前日眠れなかったことや、当日雪が降りしきる中、風邪をひかないようにとエスキモーのような格好をして会場に向かったこと、思うように点数がとれず、泣きながら自己採点をしたことなど、そのどれもがトラウマ以外の何者でもない。

それほどセンター試験は私にとってプレッシャーの大きいものだったのだと思う。

 

さて、時間との勝負といわれるセンター試験はもちろん、勉強というのは集中力が試される。受験生の頃は、もし試験本番で集中できなかったらどうしよう、という恐怖すらあったほどだ。

その頃私を悩ましていたのが、脳内BGM病という世にも恐ろしい病である。

これは、試験の最中など絶対に集中力を切らせてはいけない時に、突然脳内で大音量のBGMが本人の意思とは関係なしに選曲され、再生されるというものだ。

私が受験生の時に頻繁に脳内で再生されていたのは、タッキー&翼の「Venus」であった。私はタッキー&翼のファンでもなんでもなかったのだが、そんな本人の趣味嗜好は無視され、いざ集中、という時に勝手にチャッチャのリズムが始まってしまう。確かセンター試験当日まで、タッキー&翼と戦った記憶がある。ゆったりとしたクラシックでも流れてくれればよいのだが、選択の余地は与えられていないので、敵はもはや隣の受験生ではなくタッキー&翼だ。ひどいものである。シルクロード、愛は千里、ためらうなら忘れたい!

 

ところで、これは何も私に限った症状ではないらしい。高校受験の時、友人が私に先駆けて脳内BGM病と戦っていると打ち明けてくれたことを覚えている。当時はモーニング娘。の全盛期で、彼女の脳内では勝手にミニモニ。の「ミニモニ。ひなまつり!」が流れてしまうのだと話していた。推薦入試の作文を書いている最中に、頭のなかは一年中がひなまちゅり、だったらしい。(曲をご存じない方は是非調べていただきたい) なんともばかばかしい話のようだが、本人はミニモニ。との戦いに必死である。ちなみに彼女は無事にひなまちゅりに打ち勝って第一志望校に合格した。

 

脳内BGM病はその後も集中力を試される時に限ってよく発症していたが、気づけばここ何年も発症していない。治ったのかと思ったが、そうではなく、最近は入試ほど集中力を要する場面に遭遇していないだけなのだろう。受験生の皆さんには、受験前にはなるべく音楽番組などを見ないようにアドバイスしたい。