くすぶりOL日記

いつの間にか母になった30代OLが仕事や子育て、ファッション、アラサー友達の生態などを気ままに綴ります

スポットライトの当たらない人生と、あがり症の関係

実は趣味で楽器をやっているが、あがり症なので困っている。あがり症なのは学生の頃からで、卒業文集にありがちな「なんでもランキング」で私は「将来大物になりそうな人」や「かわいい人」といった栄えあるランキングには絶対にランクインしないのに、「あがり症の人」という項目でのみベストスリー入りしていたのは忘れられない不名誉な思い出である。

よく「人前に立つと緊張してしまう」という人がおり、それはよくわかるのだが、私の場合、人がいなくても緊張するのだから、我ながら不可解である。

先日、ある発表会のリハーサルがあったのだが、舞台に上がった途端、緊張してしまい、いつも通りの演奏が全くできず、とても悔しい思いをした。リハーサルなので観客は一人もいない。それにも関わらずあがってしまうのだ。何とも理解しがたい。一体何がいけないのだろう。

 

原因としていくつか考えられることがある。一つはやはり、「人が一人でもいるとダメになる」という可能性。リハーサルなので観客はいないが、舞台にはピアニストがいる。照明や進行管理をしているスタッフもいる。その人たちを意識してしまい、緊張してしまうのだ。

もう一つの可能性が、「非日常の状況に緊張してしまう」というもの。一人で舞台に上がり、スポットライトを浴びて演奏する。これは日頃体験しない状況であり、そのため緊張してしまうのではないか。

どうも後者の説のほうが可能性として高い気がする。振り返ればこれまでの人生、私にスポットライトなど当たったことがあるだろうか。答えは否、である。日頃スポットライトの当たらない、地味な人生を送っているから、突然自分にライトが当たって動揺するのだ、きっと。

 

ここはひとつ、スタッフに私の時だけライトを消していただくよう、お願いしたいところである。暗所の中ではきっと緊張も解けるはずだ。ただし、楽譜がまったく見えなくなるので、記憶力が試される。むむむ、やっぱり照明を落とす案は難しそうだ。

 

となると自分で自分の緊張をコントロールするするしかない。しかし、これはとても難しいことだ。よく緊張するのは自分に自信がないからだというが、まさしくその通りで、私にはまったく自信がないのだ。これだけは自信を持って言える。

とりあえず深呼吸をして、息をしっかり吸おう、という何の変哲もない対応策を自分に課している。本番は一週間後だ。緊張を解くよい方法があったら、ぜひ教えていただきたいものである。